観劇記録 劇団私事。 第7回「ハナシの種」
11月21日 新潟古町 えんとつシアターにて
第7回目の公演だそうですが初めて見ました。
3本のオムニバス。
脚本は好きな感じでした。
日常の中で非日常が少しづつもぐりこんでいく。
阿刀田高とか、筒井康隆などのブラックユーモアなどという言葉を久しぶりに思い出しました。
それぞれ意図しているところが分かりやすかったです。
だからこそ、過剰とも言えるほどの語り手もそれはそれでという感じ。
ただ、芝居そのものが硬かったー!そんなに重い雰囲気になるはずないのだけど、すごく生真面目に丁寧に演じられていたせいだろうか。
なので、少しいい加減な存在が、場の空気を変えていく。
「りんご裁判」では刑事、「いぬさま、ねこさま」ではいぬ、「レトログラード」ではさっちゃんか。
中でも「りんご裁判」の刑事はうまい具合に軽く流すなぁと感じました。
多分、こういう少しブラックな内容な時って、軽いキャラクターが、一番おいしい役どころで、その役割がよく見えた芝居でした。